8月23日
和歌山市内の自宅で市立小学校教諭の父親(47)と小学5年の妹(11)に切り付け、重傷を負わせたとして、和歌山西署は23日未明、私立高校1年の少年(15)を殺人未遂容疑で逮捕した。少年は容疑を認めている。同署は動機などを調べているが、母親(42)は「昨夜は変わった様子はなかった。動機などは思い付かない」と話しているという。 
8月22日
「昔の星空を取り戻そう」−。旧暦の七夕を翌日に控えた21日夜、沖縄県・石垣島で、島を丸ごとライトダウンするイベントが催された。午後8時半の花火を合図に島中の明かりが一斉に消され、夜空にはっきりと天の川が浮かび上がった。「南の島の星まつり」(石垣市、国立天文台など主催)と題した催しで、今年で3回目。
8月21日
 懐かしのテレビ番組を、好きな時に楽しめる――。NHKは、映像作品を各家庭のテレビに直接配信する「ビデオ・オン・デマンド(VOD)」への番組提供を始めた。TBS、フジテレビ、テレビ朝日の民放3局による配信企画会社「トレソーラ」も今月から、期間限定で番組提供中。放送終了した番組も自宅のテレビで気軽に見られるサービスが本格化してきそうだ。NHKが提供しているのは、「武田信玄」「夢千代日記」などのドラマや、「プロジェクトX」「その時 歴史が動いた」などのドキュメンタリーが中心。「ひょっこりひょうたん島」「おかあさんといっしょ」といった子ども向け番組もある。大河ドラマの場合、レンタルビデオ店で借りられるのは総集編だけだが、このサービスではすべての回を見ることができる。番組は、現在150本以上あり、3か月ごとに見直して500本程度まで増やす方針。VODサービス会社と契約すれば見ることができ、料金は、24時間または3日間で一話当たり105―315円。
8月20日
20日午前、横浜市鶴見区鶴見、曹洞宗大本山総持寺から、「石原裕次郎さんの墓がいたずらされたようだ」と鶴見署に連絡があった。同署員が駆け付けたところ、線香を供える場所近くにあった石がずれていたという。芸能プロダクション「石原プロモーション」(東京都調布市)によると、墓石業者が同日午前、墓前に供えられた花が倒されているのに気付き、寺に知らせたという。同社は被害が少ないことから、警察への届け出は見送るが、「再度被害があれば(被害届の提出も)検討する」としている。
 大分県と同県九重町は20日、小学館の週刊誌「週刊ポスト」最新号の記事「あの大分県の名湯(筋湯温泉)は『発電所の廃水』だった!」に対し、反論会見した。同町の坂本和昭町長と筋湯温泉旅館組合は、同誌への抗議を検討している。くじゅう連山に抱かれた同温泉郷は旅館、ホテルなど32軒。日帰りを含め年間46万5700人が利用する。記事は「(近くの)九州電力八丁原地熱発電所の高熱蒸気を冷却してできた廃水が同温泉に分湯されている」と指摘し、「温泉」との表示に疑問を投げかけた。これに対し、坂本町長は県衛生環境研究センターの温泉分析書を手に「74年から1時間150トンを無償分湯してもらい、源泉と共に使っているが、発電用蒸気を有効利用した立派な温泉水(弱アルカリ性単純泉)で、温泉法上も問題ない。廃水ではない」と猛反発。ただ、こうした由来の客への説明不足を認め、改善を約束した。
 また、甲斐文徳・温泉旅館組合長は「記事では源泉が枯渇寸前のようになっているが、季節の変動はあれ、ゆう出量は以前とそう変わらない」と反論した。
8月19日
 千葉県市原市の少年院「市原学園」から逃走していた16歳の少年が茨城県内にいることが分かり、19日未明、同園職員に保護された。
 長崎県佐世保市の小6女児殺害事件が起きた大久保小=出崎睿子(えいこ)校長=で19日、現場となった学習ルームの撤去工事が始まった。学習ルームは約60平方メートルで、校舎最上階の3階にある。市教委は当初、内部の改修にとどめる予定だったが、PTAや児童の要望を受け、屋根と柱を残して外壁を撤去することにした。跡地には花壇と池を設け、児童たちに命の大切さを考えさせる場所にする。この日は朝から、作業員6人が工事用の足場を組んでいった。外壁などの撤去は23日から実施する予定。工期は9月27日まで。事業費は800万円という。
8月18日
 スーパー店内の商品に万引きしたライターで火を付けたとして、長崎県警東長崎署は18日、器物損壊の非行事実で長崎市内の小学5年生の男児(11)を補導した。男児は「みんなが騒いで、慌てて火を消すのが見たかった」と話しているという。同署は今後、県中央児童相談所に通告する。調べでは、男児は17日午後6時10分ごろ、ジャスコ東長崎店(同市田中町)の2階子供服売り場で、陳列中の商品にライターで火を付け、Tシャツやベビー用品など約50点(計約8万円相当)を燃やした。ライターは同店1階で万引きしたという。
 大阪府東大阪市のパチンコ店内で昨年7月、男らが発砲した事件で、府警捜査4課などは18日、銃刀法違反(発射)などの疑いで、福岡市博多区諸岡、指定暴力団工藤会系組幹部大里英彦容疑者(39)=覚せい剤取締法違反などの罪で公判中=ら組幹部4人を逮捕した。パチンコ店を全国展開している会社が一昨年末、福岡市内に新規出店した際、大里容疑者らは「守り料」などの名目で、パチンコ台1台につき20万円を要求。拒否されたため、「一番大きい所を狙おう」と、見せしめに襲撃したという。
8月17日
 プロ野球の巨人が大学野球の選手に対し金銭を供与していた問題で、18日発売の週刊誌が「不正発覚のきっかけとなった外部情報とは、右翼団体のメンバーがもたらした」という記事を掲載することが17日、分かった。巨人側は同日、団体を名乗る男性らに不正を指摘された事実を認めた。団体名は公表せず、この指摘が発覚のきっかけになったのかどうかは明らかにしなかった。巨人の原沢敦広報部長が17日夜「団体名を名乗る男性2人が球団事務所に来たのは事実です」と語った。原沢部長によると、男性らは7月下旬、団体名が入った名刺を見せ「明大の一場投手に金を渡しているのではないか」と話した。球団職員が約5分間応対したが、脅しや要求などはなかったという。数日後、同じ団体とみられる団体の車が球団事務所前を再び訪れたといい、巨人は親会社の読売新聞社に報告するとともに、警察に相談していることも明らかにした。
 17日午前11時ごろ、千葉県市原市磯ケ谷の初等・中等少年院「市原学園」(折田清園長)で、少年(16)が金網フェンス(高さ3メートル)をよじ登って脱走した。同園や県警市原署が約100人体制で行方を捜している。同園によると、法務教官2人が監視する中、少年4人が中庭でランニング中、1人が突然列から離れ、約200メートルを走り抜け、そのままグラウンド沿いのフェンスを越えた。教官が追いかけたが、間に合わなかったという。少年は恐喝の非行事実で、家庭裁判所で「少年院送致」処分を受けて、最近入園したばかりだったという。短髪で身長175センチ、体重60.5キロ。青のTシャツに黒のハーフパンツ姿で、白のスニーカーを履いていた。同園の渡辺俊子次長は「今回の事件について事実関係を詳しく調査した上で、今後の対策を考えたい」とコメントした。
 心理的な性別と身体的な性別が一致しない性同一性障害を抱える広島県の人が、戸籍の性別を男性から女性にするよう変更を求めた審判で、広島家裁は17日までに変更を認めた。7月16日、性同一性障害特例法が施行。那覇家裁が同28日、初めて沖縄県の20代の人の性別変更を認めた。最高裁によると、7月末時点で、申し立ては全国で24件に上っている。関係者によると、広島家裁は13日、申立人が特例法に定められた条件を満たしており、戸籍変更を認めるのが相当と判断した。広島県内では2件の申し立てがあったが、性別の変更が認められたのは初めて。特例法の施行で(1)2人以上の医師による診断(2)20歳以上の未婚者で子供がいない(3)生殖機能を失っている−−などの条件を満たしていれば、戸籍変更が認められるようになった。
8月16日
 東京都新宿区で男児が突き落とされた事件で、中学2年の少女(13)の付添人が、精神鑑定中の留置場所を病院から少年鑑別所に変えるよう求めた抗告について、東京高裁は16日、棄却した。付添人の川村百合弁護士らによると、高裁は理由について「留置場所の変更は家裁に求めるべきだ」と決定文の中で示したという。
8月15日
 15日の新華社電によると、中国科学院青蔵高原研究所はこのほど、世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ)の高度が地球温暖化により、1966年から99年にかけ1・3メートル低下しているとの分析結果を発表した。科学院の計測によると、雪面を含めたエベレスト山頂の高度は66年に8849・75メートルだったが、その後一貫して低下。99年には8848・45メートルとなった。年間平均の低下幅は92−98年が約0・1メートルとそれ以前の10倍に達し、その後も拡大しているという。
 鹿児島県東町で15日、真夏の成人式があり、進学、就職先の福岡など都市圏から帰省した新成人92人が出席。夏らしく浴衣やワンピースなどで晴れの日を祝った。振り袖や袴で豪勢に着飾らず、軽装で参加しやすくしようと76年から夏に式を開催。参加者は花柄のピンクや水色の浴衣に下駄ばきで、記念撮影などをした。
 14日午後9時20分ごろ、宮崎県都城市夏尾町の市立夏尾小グラウンドで夏祭りの花火を打ち上げ中、小型花火の筒が倒れ、1発が観客に向かって発射された。花火は観客の近くで破裂、子ども6人を含む計9人が火花で手足に軽いやけどを負い、病院で手当てを受けた。都城署などの調べでは、祭りは地元青年団が主催。午後9時20分ごろから専門の花火師1人が打ち上げを始め、間もなく点火した小型の筒1本(直径約6.3センチ)が倒れたという。約500人の観客のうち、打ち上げ地点から数十メートル離れたところにいた2歳女児と8〜10歳の男女小学生4人、13歳の男子中学生1人、47〜65歳の男女3人に火花が飛び、軽いやけどを負った。花火は約50発打ち上げ予定だったが、事故後に中止された。都城署は業務上過失傷害などの疑いもあるとみて主催者や花火師から事情を聞き、打ち上げ方法や安全対策に問題がなかったかを調べている。
8月14日
 十四日午前零時十五分ごろ、和歌山県貴志川町の県道交差点で、パトカーに追跡されていた二人乗りのミニバイクが乗用車と出合い頭に衝突。バイクを運転していた同県那賀郡内の少年(一五)が頭などを強く打ち死亡、後部に乗っていた同郡内の少年(一五)も重傷を負った。乗用車の男性(三二)にけがはなかった。岩出署の調べでは、事故の約十分前、同県海南市の国道424号で海南署地域課のパトカーが、二人乗りのバイクを発見。道交法違反(定員外乗車等)で停止を求めたがバイクが逃走したため、パトカーがサイレンを鳴らさずに追跡していた。少年二人は那賀郡の同じ県立高校の一年生。バイクは無免許運転だったといい、岩出署で事故原因を調べている。
 米国で代理出産によって生まれた双子を自分たちの子として出生届を出した50代の日本人夫婦が、不受理とした自治体の処分取り消しを求めた家事審判で、兵庫県内の家裁は14日までに、申し立てを却下した。
 審判官(裁判官)は「妻は双子の卵子提供者でも分娩(ぶんべん)者でもなく、法律上の母子関係は認められない」と判断した。夫婦は大阪高裁に即時抗告する方針。明確な法的規定はない中で、代理出産をめぐる司法判断が明らかになったのは初めて。夫婦以外の第三者が関係する生殖医療が進む現状にも影響を与えそうだ。審判で審判官は「法律上の母子関係は、基準としての客観性・明確性の観点から、分娩した者と子との間に認めるべきだ」とし「このような事態は養子制度によって対処するべき問題」と指摘した。
8月13日
 埼玉県川越市の中学2年の男子生徒(13)が架空の恐喝事件をでっち上げて被害届を出し、川越署が生徒と顔見知りの少年(19)を恐喝容疑で誤って逮捕していたことが13日、分かった。同署は少年を8日間拘置した後、ようやく生徒のうそだと突き止めて釈放。同日、生徒を軽犯罪法違反容疑で川越児童相談所へ通告した。

 巨人は13日、スカウト活動で不適切な行為があったとして、土井誠球団社長をはじめ球団代表、副代表らの幹部と、吉田孝司編成部長を解任。これに伴い渡辺恒雄オーナーも「道義的な責任」を理由に辞任したと発表した。読売新聞東京本社の滝鼻卓雄代表取締役社長編集主幹が同日付でオーナーに就任した。記者会見した滝鼻氏によると、自由獲得枠で獲得を目指した明大の一場靖弘投手に対し、食事代の名目などで計200万円が手渡された。最近、外部から指摘があり、土井球団社長や三山秀昭球団代表の了解のもとで金銭が提供された事実が判明した。一場投手からは全額が返還された。後任の球団社長には桃井恒和読売新聞東京本社執行役員総務局長、球団代表には清武英利同本社運動部長が就く。
8月12日
 神戸市の連続児童殺傷事件で3月に関東医療少年院を仮退院した加害男性(22)が12日までに、殺害された土師淳君=当時(11)=と山下彩花ちゃん=同(10)=の両親にあてた謝罪の手紙を法務省職員を通じて届けた。男性が遺族に直接謝罪の意思を示したのは事件発生以来、初めて。淳君の父守さん(48)は「まだ読む気持ちになれない」と代理人の弁護士に手紙を預け、彩花ちゃんの母京子さん(48)は「これから考える」と手紙を見ずに持ち帰ったという。内容は公表されていない。守さん側の弁護士によると、法務省保護局の担当者4人が11日、弁護士同席で守さん夫妻と約1時間半にわたり面会、この際に男性から託された直筆の手紙が渡された。また京子さん夫妻にも12日午後、同様に手紙が渡されたという。
8月11日
 輸血が原因で肝炎ウイルスなどに感染した疑いがある患者が、最近4か月間で約80人に上ることが医療機関から厚生労働省への報告で10日わかった。従来は年間120人前後の報告数で、それを大幅に上回るペースだ。厚労省の薬事・食品衛生審議会で明らかにされた。それによると、医療機関からの感染症被害報告は、今年4月から8月初めまでで、B型肝炎41人、C型肝炎27人、その他の細菌感染など11人。肝炎報告例の8割にあたる57人は、輸血前の検査では感染がなかったにもかかわらず、輸血後に感染がわかった。輸血に使われた献血血液の再検査で実際にウイルスが見つかったのは、B型肝炎の4人だった。細菌感染では、今年4月末に輸血を受けた20歳代の男性が、血圧低下などのショック状態に陥り、輸血の5日後に敗血症で死亡した。男性の血液からは、院内感染の原因にもなる緑のう菌が検出された緑のう菌は献血時の検査の対象になっておらず、日赤は保管血液を調べたが、菌は見つからなかった。一方、1999年度以降、日赤などによる全国の輸血用血液の緊急配送で、34件の遅配が発生していたことも公表された。このうちの4件では、遅配との因果関係は不明だが、患者が死亡していた。
8月10日
 福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機のタービン建屋で高温の水蒸気が噴出し、作業員4人が死亡し、7人がやけどを負った事故で、配管が破損した部分は、同社の管理指針で「主要点検系統」に分類されていたが、管理システムに登録されておらず、運転を開始した76年12月以降、厚さを調べる超音波検査を一度も実施していなかったことが分かった。協力会社の指摘で初めて気づき、今月14日からの定期検査で検査する予定だった。関電によると、配管は、曲がった部分やバルブの出口など水の流れに乱れが生じやすい場所で厚さが薄くなりやすい。このため、関電は定検の際、曲がった部分を優先的に超音波で検査。今回破損した部分は、直径約56センチの管が約5ミリにわたって部分的に約34センチに狭くなっている水量測定装置の下流で、水流が乱れる可能性があったが、後回しにされていた。
 2003年度に年間30日以上欠席して「不登校」とされた小中学生の総数は、前年度から約5000人減って12万6212人となり、2年連続減少したことが10日、文部科学省の学校基本調査速報で分かった。13万人台を割り込んだのは5年ぶり。児童生徒全体に占める割合も、0・03ポイント減の1・15%と2年続けて減った。大学・短大の進学率は過去最高の49・9%。男子は51・1%で初めて50%の大台に乗せた。不登校は、調査方式が異なる時期も含め1975年度から01年度まで増え続けていた。同省は「スクールカウンセラーの配置など取り組みの成果が出ているが、依然相当な数。引き続き対策を進める」としている。年間30日以上の欠席者のうち病気や経済的理由を除いた不登校は、小学生が6・9%減の2万4086人、中学生が3・1%減の10万2126人。小中合計では3・8%の減。
8月9日
 北海道石狩市花川北五条1丁目の会社員佐々木多恵子さん(46)が自宅で刺殺された事件で、北海道警捜査一課と札幌・北署は9日夕、殺人容疑で、同日午前から任意で事情を聴いていた石狩市に住む私立高校1年の男子生徒(15)を逮捕した。道警によると、生徒は佐々木さんの長男(16)と中学時代の同級生。調べに対し「中学時代に長男とトラブルがあり、長男を殺すつもりで家に行ったが、不在だったので代わりに母親を殺した」と容疑を大筋で認めているという。男子生徒の中学時代の同級生などによると、男子生徒は佐々木さんの長男からいじめられていたという。道警は仕返しに行った可能性もあるとみている。
 広島県警西条署は9日までに、中学3年女子(15)に集団で暴行し、けがをさせたとして、傷害の疑いで広島県呉市押込、無職古中賢吾容疑者(27)と県内の無職少年(17)、15−16歳の高校1年女子3人、中学3年女子(14)の計6人を逮捕した。調べによると、古中容疑者らは5月5日午後、同県東広島市西条町寺家の駐車場に被害生徒を呼び出し、殴るけるの暴行を加え、約1キロ離れた空き地に移動した後も暴行し、約3週間のけがをさせた疑い。被害生徒は事件の約1週間前、逮捕された女子高校生らと知り合ったばかり。女子高校生は被害生徒がうそをついたとして、他の仲間に暴行計画を持ち掛けたという。
8月8日
 8日午前4時25分ごろ、兵庫県西宮市中須佐町の市営中須佐町住宅8号棟(12階建て)で、北側の非常階段から、無職男性(30)が飛び降り、地上にいた男性(20)にぶつかった。男性は病院に運ばれたが、頭を打っており、約1時間半後に亡くなった。飛び降りた無職男性も全身を強く打つなどして間もなく死亡した。西宮署の調べでは、2人ともこの住宅に居住。無職男性が自殺を図り、巻き添えになったとみている。巻き添えになった男性は歩道付近で友人と雑談をしていたという。現場はJR神戸線西ノ宮駅から北300メートルの市営住宅団地
8月7日
 サッカーのアジア・カップ決勝戦の会場となった北京の工人体育場周辺では7日夜、中国チームの敗退が伝わると、興奮した数千人が不満の声を上げて同体育場前の大通りをデモ行進。一部の中国人ファンは持っていた紙製の日本国旗に火を付け、気勢を上げた。火を付けた数人は台から引きずり降ろされており、警察官などに拘束されたとみられる。8日午前零時(日本時間同1時)すぎまでに、中国人ファンによる反日騒ぎは収まった。体育場周辺に集まった中国人ファンは「敵を殺せ」などと叫びながら機動隊と小競り合いを繰り返し、体育場から出る日本人が乗ったバスに投石しようとしたが、警備陣に阻まれた。この騒ぎで体育場内にいた日本人サポーター2000人と日本選手団が足止めを食い、試合終了後も2時間以上にわたって場外に出られない状態が続いた。場外に集まった中国人ファンは体育場の周辺に押し出されたが、爆竹を鳴らすなどの騒ぎも起きた。日本大使館によると、日本人のけが人は出ていない。体育場周辺には、試合開始前からスタジアムに入場できないファンが多数集まり、「小日本を打ち破れ」などと大声を上げて決勝戦の推移に一喜一憂した。一方、市内中心部の天安門広場では、中国チームの敗色が濃厚になったころから、警察官が広場に集まった市民を締め出した。不穏な騒ぎの場となることを警戒した措置とみられる。また、日本大使館前も周辺の交通を遮断して、多くの警察官が配置され、物々しい雰囲気となった。
8月6日
岡山県教育委員会は6日、高校2年の女子生徒にキスしたなどとして、県立高校の男性教諭(38)を懲戒免職処分にした。県教委は「この教諭と生徒は親密な関係とみられセクハラ行為ではないが、恋愛関係であっても教諭と生徒は一線を画すべきだ」としている。県教委によると、教諭は5月から6月にかけ、修学旅行で宿泊したホテルで生徒にキスをしたり、休日に呼び出すなどした。教諭は、生徒が1年生の時に教科を担当、2年生になり担当を外れた後も、友人関係などの個人的な相談に乗っていたという。教諭と生徒はお互いに「関心があった」と話し、親密な関係だったとみられるという。県教委の板谷正夫教職員課長は「プラトニックなら問題ないが、キスなどは地方公務員法の信用失墜行為に当たる」としている。
8月5日
長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件で、長崎家裁佐世保支部(小松平内裁判長)は5日、精神鑑定を受けている加害女児(11)の留置期間を1カ月延長し、9月14日までとすることを決めた。同支部は6月14日の第1回少年審判で、女児の付添人が申請した精神鑑定の実施を決め、翌15日に8月14日まで61日間の鑑定留置を決定していた。鑑定留置の期間については、短縮も延長もできる。長崎家裁は延長の理由について「少年審判が非公開であることの趣旨から明らかにできない」としている。精神鑑定では、同支部の委嘱を受けた精神科医が女児に対し、生い立ちや事件当時の心理状態を聞く問診▽絵を使った心理テスト▽脳波検査――などを実施し、殺害前後の精神状態などを調べているとみられる。
 山形県新庄市立明倫中学校で93年1月、1年生の児玉有平君(当時13歳)が体育用マットの中で死亡した事件をめぐり、遺族が逮捕、補導された元生徒7人と学校側に損害賠償を求めた訴訟で、元生徒側は5日、7人の関与を認めた仙台高裁判決は憲法違反などとする最高裁あての上告理由書などを仙台高裁に提出した。
8月4日
「出会い系サイト」で子供たちは「性」を買われ、ヤミ金融の被害者は半年で20万人を超えた。麻薬なども若者を中心にさらに浸透する――。警察庁が5日まとめた「出会い系」や生活経済、薬物事犯の今年上半期(1〜6月)の検挙状況で、そんな治安状況の一端が浮かんだ。
■法規制も効かず
 出会い系サイトに絡む児童買春事件の検挙件数は371件で前年同期比45件(14%)増となり、統計を取り始めた00年以降、上半期としては過去最悪。昨年9月に「出会い系サイト規制法」が施行されたが歯止めはかからない。出会い系サイト関連の総検挙件数は785件(4件増)。児童買春事件以外では、児童(18歳未満)に客を紹介して売春させるなどの児童福祉法違反で前年同期比2倍強の60件を検挙した。被害少年の数は625人で、小学生から高校生までの学童・生徒が65%を占めた。最も多かったのは女子高校生の221人で、女子中学生も182人が被害に遭った。主な検挙例は▽男5人が携帯電話のサイトで相手を募集し、女子高校生2人に現金3万円を支払う約束をして買春(1月・山形)▽女子生徒が「5万円で私を買ってほしい。私は中3です」などと携帯電話のサイトで誘引(3月、神奈川)――など。出会い系サイト規制法は性交渉などの相手として18歳未満の少年少女を誘ったり、少年少女側が誘ったりすることを禁止している。違反した15件を検挙したが2件は少女側から誘っていた。同法はサイト事業者に、18歳未満の利用禁止の明示や利用者が18歳未満でないことの確認を義務付けており、これに違反した41サイトの事業者を警告した。
■合成麻薬2.6倍
 ヤミ金融、廃棄物、知的財産権侵害で、検挙件数、検挙者数がともに統計を始めた90年以降最高になった。大麻、麻薬・向精神薬の検挙者数もこの10年間で最高だ。ヤミ金は254事件、516人を検挙。暴力団関係者が3割を占めた。被害者は約20万3000人、被害総額は約222億4000万円に上った。廃棄物は1511事件、2253人を検挙。硫酸ピッチの不適正処分が11事件、103人。知的財産権侵害は189事件、302人で商標法違反事件が激増した。薬物では、大麻の検挙者が34%増の1099人。うち20代が33%増の633人で約6割を占めた。麻薬では合成麻薬MDMA(通称エクスタシー)など錠剤型薬物の検挙者が2・6倍の212人。20歳代が3倍強の125人に激増した。覚せい剤は3割減の5821人。
8月3日
 千葉県八街市の八街少年院で今年5月、18〜19歳の少年3人が脱走騒ぎを起こし、男性の法務教官4人に、1週間から10日のけがを負わせていたことが分かった。千葉地検は4日、3人を公務執行妨害罪と傷害罪で起訴した。千葉地検は6月24日に千葉家裁に送致したが、7月26日に「刑事処分相当」として逆送された。
8月2日
 長崎県佐世保市の小6女児殺害事件で、県教委は、鑑定留置中の女児(11)が犯行直前、ノートに「お前を殺しても殺し足りない」と殺意をほのめかす記述をしていたとの調査報告書をまとめ、2日、県議会に報告した。インターネットの掲示板に悪口を書かれたことが引き金になり、事件3日前から犯行を準備しており、県教委は「計画的だった」としている。報告書は、事件が起きた大久保小の現旧教職員17人から計13回にわたって聞き取った内容をまとめた。殺意の記述は、事件直前の4時間目の国語の授業の際、作文の下書きにつづった。題は「人の心理」。長文で時間内に書き上げきれず、下書きしたノートをランドセルにしまい込んでいた。一方、女児と亡くなった御手洗怜美(みたらい・さとみ)さん(12)ら計5人で始めた交換日記では、女児と怜美さんらの間でメンバーを外れるかどうかでトラブルが続いていた。県警の事情聴取に立ち会った教職員によると、女児は「ネットの掲示板に悪口を書かれ殺そうと思った。(事件3日前の)土曜日に殺そうと準備し、火曜日にした」と話した。県教委は日記を巡るいさかいが発端となり、関係を悪化させたと指摘している。
8月1日
 大手レコード会社「エイベックス」(本社・東京都港区、依田巽会長兼社長)の専務で、浜崎あゆみ(25)らスターを輩出してきた音楽プロデューサー・松浦真在人氏(39)が7月30日付で辞表を提出していたことが、31日分かった。合わせて浜崎らが所属するプロダクション「アクシヴ」社長だった千葉龍平常務(40)も退任することになり、今後音楽業界に大きな波紋を呼びそうだ。松浦氏は、いわばエイベックス創業の立役者のひとり。気になるのは、その退任の理由だ。複数の関係者によれば30日に行われた取締役会で、信頼してきた千葉常務への解任動議が可決されたことが、辞表提出のきっかけとなったとみられる。また、松浦氏は以前から今後の音楽産業への取り組み方、経営方針などで依田会長と意見が対立していたとも伝えられており、これも退社の一因になったようだ。松浦氏は、大学在学中に横浜市内の貸しレコード店でアルバイトしたことから音楽人生がスタート。ダンスミュージック好きが高じて輸入レコード卸会社、エイベックス・ディー・ディーを88年4月に設立し、依田会長と事業を展開。その後プロデューサーとしてらつ腕を振るってきた。ディスコブームに乗ってヒットアルバムを製作、小室哲哉との出会いからtrfをデビューさせ、さらに安室奈美恵、ELT、浜崎あゆみ、BoAらミリオンセラーを連発するアーティストを多数抱える大レコード会社に急成長させた。99年には、DA PUMPのISSA主演で製作された東映映画「ドリームメーカー」のモデルにもなった。一方、千葉氏はディスコ「マハラジャ」の企画マンからプロダクション経営に転じ、浜崎のほかglobe、hitomiら人気アーティスト多数を抱える「アクシヴ」代表を97年から務めてきた。今後、2人がどのような展開をみせるのか。また、突然の辞任劇が、アーティストや音楽業界にどんな影響を及ぼすのか注目される。
7月31日
体調不良で都内の病院に入院していたタレント、小堺一機(48)が、今月20日に手術でがんを摘出していたことが30日、分かった。所属事務所役員らが都内で会見し、右の首筋から摘出した腫瘤(しゅりゅう)にがん細胞が発見されたと発表。小堺は現在、都内の自宅で療養中で、9月ごろに復帰予定。小堺は文書で「この際しっかりと治して元気に復帰したい」とコメントを寄せた。
 心配された小堺の病状は、がんだった−。
この日会見した所属事務所の川岸咨鴻(ことひろ)専務取締役(63)らによると、小堺は昨年末頃から首に違和感を覚え始め、6月初旬に検査。右の首筋辺りに直径2〜3センチの腫瘤、左の首筋辺りに1センチ程度の腫瘤が発見されたため、今月19日に入院。20日に5、6時間に及ぶ摘出手術を行った結果、右の腫瘤の一部から、がん細胞が発見されたという。担当医によると「すべて摘出したので、転移の心配はない」といい、28日に退院。現在は、自宅で療養しながら通院を続けている。手術で切った右首筋約9センチ、左首筋5、6センチの傷跡にバンソウコウが貼られていることや、手術で首が腫れあがり、首とアゴのラインの区別がつかなくなっている以外は、普段と変わらず元気な姿を見せているといい、約1カ月後には復帰できる見込みだ。川岸専務は、8月20日から東京・新宿シアターアプルで行われる予定だった舞台「小堺クンのおすましでSHOW(20)」の公演を中止せざるをえない事態となったことについて、「本人が一番ショックだろう。申し訳なさと残念さで。今年で20回目ということで張り切っていましたから。悔しいでしょう」と小堺の気持ちを代弁した。会見場では、小堺の直筆署名入り文書が報道陣に配布された。文面には「非常に驚き、悩みましたが、幸い良い結果になり、この際しっかり治して、又元気に復帰したいと思っております」と心境が綴られていた。司会を務めるフジテレビ系「ごきげんよう」(月−金曜後1・30)は一時降板。来週分は総集編で対応し、再来週以降は代役を検討中だ。生放送のTBSラジオ「小堺一機のサタデーウィズ」(土曜後1・0)は、31日放送分から降板し、同じ所属事務所のキャイ〜ンの天野ひろゆき(34)らが代役を務める予定という。
7月30日
 奈良市般若寺町の奈良少年刑務所(加藤敏雄所長)や併設の奈良少年鑑別所で、収容者約400人が下痢や腹痛などを訴え、十数人が点滴を受けていたことがわかり、市保健所は31日、集団食中毒とみて原因調査を始めた。重症者はいないが、医師の診察を受けさせたのは最初に患者が出てから約15時間後だった。刑務所などによると、30日午後8時ごろから、次々と下痢や腹痛、吐き気を訴えた。31日午前11時40分になって医師の診察を受けさせ、午後零時半ごろ、保健所に通報したという。食事は、刑務所の炊事場で収容者が調理している。加藤所長は「健康管理、衛生管理を徹底し、2度とこのようなことを起こさないように努めたい」とコメントした
7月29日
 雑誌に結婚相手募集の広告を出した男性(58)に交際したいと近づき、300万円をだまし取ったとして、大阪府警枚方署は29日までに、窃盗や詐欺などの疑いで、同府枚方市の無職少女(17)ら、いずれも未成年の高校生を含む男女5人を逮捕した。5人は容疑を認めているという。
7月28日
 少子高齢化が進む中での結婚・出産への意識や子ども観の変化を知るため、毎日新聞社は20歳から49歳までの女性4000人を対象に第1回人口・家族・世代世論調査を行った。03年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの平均数)は1.29まで下落したが、理想の子ども数を「2人」または「3人」と考える人が9割を占めた。調査は00年まで隔年で計25回行った全国家族計画世論調査を土台に、質問項目を大幅に見直して4月中旬に全国で実施した。「理想とする子どもの数」は0人1%▽1人3%▽2人48%▽3人42%▽4人4%▽5人以上1%。過去の調査と比較すると「2人」が増加し続けている。「生涯を独身で過ごすというのは望ましい生き方ではない」という考え方に対してどう思うかとの質問には「まったく賛成」9%▽「どちらかといえば賛成」36%▽「どちらかといえば反対」42%▽「まったく反対」8%。反対派の方が上回って、生涯独身の生き方への共感が進んでいることが裏付けられた。「結婚したら子どもを持つべきだ」という考え方に対しては、賛成派が80%。結婚後は夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだという考え方については反対派が64%を占めた。「恋愛と結婚は別」と思う人は64%。同棲(どうせい)経験者は15%だった。
 俳優、タレントのユースケ・サンタマリア(本名・中山裕介)さん(33)が5月に結婚していたことが28日、分かった。所属事務所によると、相手は東京都内に住む元会社員の女性(35)という。
7月27日
 セックスを強要された経験のある女子高生は20人に1人――。臨床心理士や精神科医らの研究チームが高校生に性暴力被害のアンケートをしたところ、こんな結果が出た。未遂も含めれば女子高生の5人に1人が強要され、6割以上は恋人・友人など親密な相手からの性暴力だった。高校生へのこの種のアンケートは初。
 これからの学校づくり、授業作りを考える「教育ソリューションフェア2004」(日本教育新聞社主催)が27日、東京臨海副都心の日本科学未来館で始まった。少年事件やネット上でのトラブル、事件が多発していることから「子どもの安全・安心セミナー」が開かれ、東京都の竹花豊副知事らが、少年犯罪の現状と対策、ネット時代の問題点と指導のあり方などについて論議した。尾木さんは「佐世保市での事件から考える『子どもの心』と学校の対応」と題して講演、インターネットでの事件が増えているが、その対策として(1)命の大切さを、他人を思いやる心を育てる(2)ネチケット教育の実施(3)空き教室、カッターナイフなど犯罪につながりそうなものの管理ーーを挙げた。同時に形式的な対策を批判。防犯ブザーを子供に持たせたケースでは、「ブザーが鳴っても、大人は来ないと子供たちは言っている。これでは対策を立てても機能不全に陥っている」と指摘、あいさつ運動についても、「大声で元気にという形だけを求めて、あいさつの本質のコミュニケーションを忘れているケースが多い」と批判した。さらに「小学校4〜6年生ごろの子供の場合、チャットが発達を阻害する危険がある。中学ではチャットのトラブルが多い。いじめもメールでやっている。だが、先生方に危険性の認識がない」と子供たちを無防備にネットにさらすことの危険を訴えた。警察庁出身の竹花副知事は、少年犯罪の増加、低年齢化の現状を数字を挙げて指摘、「犯罪抑止、防犯対策は警察と親に任せられ、教育では行われてこなかった」と指摘した。その上で「学校での取り組みを強化するため、セーフティ教室を始めた。さらにネット犯罪から万引きまで対抗する力を子供たちにつけさせる教育をして行こうと考えている。今までは個人的なパイプしかなかった学校と警察の関係を見直し、情報のやり取りを進めていく」などと今後の目標を話し、「親も先生も子供が置かれている状況から目をそらしてはいけない。大人社会が、痴漢が横行するような現状をなおす努力をすべきだ」と訴えた。フェアは29日までで、28日は「ファイナンスエデュケーション」、29日は「サイエンス」のテーマでシンポジウムやフォーラムが行われる。
 北海道滝川市の丸加高原で開かれていたサマーキャンプ「スマートムンストン」(代表・細谷亮太聖路加国際病院副院長)は26日、最終日を迎えた。子供たちやボランティア約100人は、4日間の思い出を胸に新千歳空港から帰路に就いた。
今回は、難病と闘う子供たちのための常設キャンプ場を同市内に建設しようと活動している「そらぷちキッズキャンプ」(横山清七会長)が協力し、同団体のプレキャンプとして開かれた。キャンプ終了後、記者会見した松本守事務局長は「今年中に法人化の方向性を決め、スタッフの養成やキャンプのプログラムを作りたい」と語った。同団体は、難病の子供たちにキャンプを体験させる米国の「ホール・イン・ザ・ウォール・キャンプ協会」への加入を目指している。今回のキャンプには同協会の役員も視察に訪れ、「場所が理想的で、子供たちに適したプログラムが行われ、成功と感じた」と高く評価した。
7月26日
 写真週刊誌「フライデー」の記事で名誉を傷つけられたとして、森喜朗前首相が発行元の講談社に1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(福田剛久裁判長)は26日、請求を棄却した。判決によると、2月27日号のフライデーは、俳優渡辺謙さんの妻が借金の際に「選挙資金が必要な人がいる」と前首相の名前を出して知人に融資を持ち掛けたとする記事を掲載した。判決理由で福田裁判長は「関係を明確に否定する前首相の言い分も掲載され、勝手に名前を利用していた可能性にも言及している」と指摘。「前首相が借金に関係しているなどの印象は与えない」と述べた。前首相の事務所は「判決は前首相が渡辺夫人の借金とは無関係であるとしており実質勝訴だ」とし、フライデー編集部は「政治家の典型的な乱訴に対する当然の判決。前首相には猛省を求めたい」とコメントした。
7月25日
 マイクを持ってノリノリで歌うSMAPのメンバーに、スタジオのテンションもハイに。と、そこへ「ストップ、ストーップ!」とインサートしてきたのが、27時間テレビの司会のために、フジテレビにいる中居正広さん。気持ちよく歌っていたところに水を差され、「どうしたの?」と戸惑うSMAPのメンバー。中居さんは、メンバーは自分を訪ねてフジテレビに来るものだと思っていたようですが、もちろん、土曜の夜は、テレビ朝日のスマステですよね! 編集長からもそんな指摘を受け、複雑な表情の中居さん。とはいえ、一人頑張る中居さんを気遣って「で、俺たちどこへ行けばいいの?」と木村さんが助け舟。「お台場でしょ!」「じゃ、虹の橋を渡って行くよ」ということで、一件落着となりました。と、そこへ、コバヤシカツヤさんのおなじみの声が。ベラベラステーションのスタートです。こちらも、27時間テレビからナインティナインの岡村さん、「出たかったんですぅ」というフジテレビアナウンサーの西山さんが参加する異例のスタイルとなりました。
7月24日
 男性による妻や恋人への深刻なドメスティックバイオレンス(DV)の32%は飲酒している時に起こり、この1年間に飲酒でパートナーとの関係が悪くなったという男性は7人に1人に上ることが24日までに、清水新二・奈良女子大教授(家族社会学)らのグループの全国調査で分かった。DVと酒の関連を一般の人に尋ねた全国調査は初めて。並行して実施したアルコール依存症者の調査では、治療による断酒で暴力が激減することも確認した。清水教授は「過度の飲酒は家庭に緊張をもたらし、暴力のきっかけになる。日本人は飲酒に甘いが、DV予防の一環として飲酒対策を進めるべきだ」と話している。
7月23日
 富山県福光町で22日、夏祭り見物中の同県井波町、本多宏行さん(21)が包丁で刺され重傷を負った殺人未遂事件で、逮捕された同県内の高校1年女子生徒2人(いずれも15歳)が、前日の21日にあった前夜祭でも包丁を手提げかばんに入れて現場に行き、刺す相手を探していたことが県警福光署の調べで分かった。
 女子高校生に大麻を吸わせ、性行為をしたとして、金沢中署は23日までに、金沢市旭町、大学3年戸田雄大容疑者(20)を石川県青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕。また、大麻取締法違反の疑いで追送検した。
7月22日
 3年半ぶりに歌手活動を再開した鈴木亜美(22)の復帰第2弾シングル「FOREVER LOVE」(8月11日発売)のジャケット写真が20日、初公開された。撮影は1カ月前に都内で行われた。今回は手づくりを意識し、作詞をはじめ、ジャケットや歌詞カードのデザインを自分で手がけた。CDディスクには自筆デザインの歌手名と曲名を刻み込んだ。同曲は「夏の終わりのパレード」をイメージ。激しいダンスも振り付けられている。ジャケットデザインも、5パターンの中から曲調に沿ってボーイッシュなものを選んだ。前作「強いキズナ」は4月に、ミニ写真集付きCDとして文芸春秋社から発売。10万枚以上の売り上げを記録した。「FOREVER LOVE」は、亜美が所属する個人事務所「AMITY」からインディーズ盤として発売する。
 全日空のチャーター便で13日、規則に反して乗客27人を操縦室の中に入れていたことがわかり、全日空は機長らを当面、飛行停止処分にした。全日空側は「9.11アメリカ同時多発テロ以降、保安体制が強化されている現状において、多数の一般旅客を操縦室に立ち入らせたことは誠に遺憾であり、深くおわび申し上げます」などと述べている。操縦室に乗客が入っていたのは13日で、大阪市の製造業の会社がチャーターした関西空港発ダブリン行きの全日空便。全日空によると、同乗していた全日空の営業担当者が、会社側から操縦室を見せてほしいと依頼を受けて機長に伝え、機長は禁止されていると知りながら要請に応じたという。操縦室には乗客あわせて27人が入り、記念撮影などをしていた。機長は「特定のチャーターで、身元がはっきりしているので許可してしまった」と話しており、全日空は機長や副操縦士ら4人を当面、飛行停止処分とした。
7月21日
 関東地方などは21日も高温が続き、午後1時までに、甲府で39・5度、静岡県佐久間町で39・2度を観測するなど、各地で猛暑が続いた。前日、39・5度という観測史上最高の暑さを記録した東京・大手町では、明け方も気温が下がらず、未明の最低気温は午前4時27分の30・1度。22日午前0時までに30度を下回らなければ、観測史上、最も高い最低気温となる。この日は、土用の丑(うし)の日とあって、東京・築地の場外市場にあるウナギ店「はいばら」では、午前4時から市場帰りの客を中心に、夏バテ対策の蒲(かば)焼きを買い求める客でにぎわった。女性店員は「何枚焼いたかわからない」と、汗だくで客に対応していた。
 NHKは20日、放送総局の男性チーフプロデューサー(47)が、知人の経営する都内のイベント企画会社に対し仕事の実態がないにもかかわらず番組制作費1900万円を支払い、一部を返金させ飲食代に充てていたと発表した。NHKは内部調査を踏まえ、チーフプロデューサーを処分するとともに近く警察に刑事告訴する。不正の舞台となったのは「BSジュニアのど自慢」(99年4月〜04年3月に放送)で、問題の職員は当時、番組制作局芸能番組部のチーフプロデューサー。番組立ち上げ時から責任者を務めていた。20日夜に東京・渋谷の同局で会見した関根昭義放送総局長らによると、職員は99年から01年にかけて、台本作成料名目で1回30万〜50万円前後、計48回にわたり、知人のイベント企画会社(東京)の社長に計約1900万円を支払っていた。この社長はNHKの調査に対し「職員と明確な形で仕事をしたことはなかった」と話していることから、台本作成料自体が架空の疑いが濃厚。職員は“キックバック”の総額について「記憶が定かではない」と話しているが、架空名目による支払いであれば、相当な金額が職員に還流されていた可能性がある。1900万円という金額は内部調査ではじき出した。職員は社長の大学時代のクラブの後輩。不正は職員の方から持ち掛けた。動機については明確に話していないという。関根総局長は刑事告訴に関し「業務上横領、詐欺、背任などが考えられるが、さらに調査を進めた上で決めたい」と説明。不正支払い分の全額を弁済させ、職員就業規則に基づき厳正に処分するとしている。チーフプロデューサーは現場から上がってくる請求をチェックして認める立場で、局内でチェック機能が働くことはなかった。関根総局長は、この職員以外のチーフプロデューサーら管理職の不正の可能性や管理所を対象とした新たな調査について「それは考えられない」と話した。
7月20日
 バンダイは20日、液晶画面上でペットを育てる携帯型玩具「かえってきた!たまごっちプラス」の模倣品製造業者が中国で摘発されたと発表した。3月の国内発売から数カ月でアジア各国で“偽物”が横行しているが、海外での摘発は初めてという。同社は前回の「たまごっち」ブーム時にも模倣品に悩まされており、摘発要請など対策を強化する。バンダイが民間調査会社に依頼して調べた結果をもとに、要請を受けた中国・深セン市当局が同市内の工場を摘発。完成品や部品など約5万点を押収した。中国のほか香港、韓国、タイなどでも偽物を確認しているといい、外観はそっくりだが「模倣品はペットが全然育たないなど粗悪品が多い」(同社)。バンダイは1996年「たまごっち」発売時にも模倣品が横行したことなどから、最終的に約60億円の在庫損を出した経験がある。
 小6男児、95万円恐喝? 東京・清瀬。ゲームソフト代同級生に4カ月間…。東京都清瀬市の市立小学校の六年生の男子児童(一一)が、同級生の男子児童(一一)から現金約百万円を脅し取られていたことが二十日、分かった。市教委は確認を進めており、被害にあった児童の親から被害届を受けた警視庁東村山署で捜査を開始した。調べなどによると、男子児童は同級生から「お金を持ってこい」と要求され、今年二月から五月にかけて計七回、計約九十五万円を家族の通帳から引き出し、同級生に渡していたという。また、同級生はこの金を飲食やゲームソフト購入などに使っていたほか、四年生のころから同じ児童から現金を持ってこさせていた疑いもあり、同署で調べを進めている。
 20日の関東地方は朝から気温がぐんぐん上昇し、各地で記録的な猛暑となった。東京・大手町では午後0時58分に39・5度を記録、1994年8月3日に観測した過去最高の39・1度を更新した。千葉県市原市では午後0時40分、40度に達している。このほか正午現在、東京都練馬区では38・8度、埼玉県熊谷市で38度、群馬県館林市で36・9度などとなっている。日本の気象台で観測された最高気温は、1933年7月25日に山形市で記録した40・8度。気象庁によると、関東地方が広く太平洋高気圧に覆われたうえ、フェーン現象が起きたためで、35度を超す猛暑は21日まで続く見込み。
 新潟県村上市で昨年9月、中学3年生の女子生徒を11日間にわたって監禁したとして、逮捕監禁致傷などの罪に問われた佐渡市泉、無職、近藤順被告(27)に対する判決公判が20日、新潟地裁であり、大谷吉史裁判長は懲役8年(求刑・懲役10年)を言い渡した。判決によると、近藤被告は03年9月2日夕、村上市山辺里(さべり)の市道で、下校中だった当時15歳の女子生徒に乗用車をぶつけて気絶させ、拉致した。車内でナイフを突きつけて脅し、山形、宮城、福島県などを連れ回した。翌3日夜、カーフェリーに乗って佐渡島の自宅に渡り、13日夜まで監禁した。佐渡に向かう際、近藤被告は生徒の運賃2060円を払わず、逮捕監禁致傷、未成年者略取、銃刀法違反のほか、詐欺罪にも問われた。
7月19日
 18日午後8時10分ごろ、新潟県柏崎市東長浜町のスーパー駐車場に、少女2人が倒れているのを通行人が見つけ、119番した。柏崎署の調べによると、2人は市内に住む同じ県立高校1年の15歳と16歳で、病院に運ばれたが、15歳の女子生徒は全身を強く打っており、間もなく死亡した。16歳の女子生徒は腰の骨を折る重傷。スーパー屋上の高さ1.3メートルの金属製ダクトに上った跡があり、2人はここから10.6メートル下の路上に飛び降り、自殺を図ったとみられる。屋上には、2人の手提げバッグが並んで残されていた。遺書などは見つかっていない。

 人気グループ「TOKIO」の長瀬智也(25)と歌手の浜崎あゆみ(25)が17日夜、2人そろって成田空港で姿を目撃され、空港内が一時騒然となった。関係者によると、2人は滞在先の米ロサンゼルスから複数の友人とともに帰国した。長瀬は9月1日発売のアルバムのレコーディングのため、浜崎はオフを利用して友人たちとロスに滞在していたという。2人はドラマの共演をきっかけに交際をスタートさせ、01年9月に直筆ファクスで交際宣言した。その後は破局説も流れたが、昨年11月に写真誌で2ショット写真が掲載された。今回のロス行きについて、双方の所属事務所とも「コメントはありません」としている。
7月18日
 毎日新聞は17、18の両日、参院選の結果を受けた全国世論調査を実施した。小泉純一郎内閣の支持率は40%で、参院選期間中の前回調査と同率だったが、不支持率は5ポイント増の44%と同内閣では過去最高。01年4月の内閣発足以来、初めて支持率と不支持率が逆転した。不支持率は6月調査から3回連続で上昇した。
7月17日
 「迷惑をかけたお返しに社会奉仕をしたい」。愛知県佐織町の元暴走族の少年らがボランティアグループを結成し、17日、初仕事として自らが書いた町内の落書きを消して回った。周囲の人たちに諭されて改心、奉仕を思い立ったといい、猛暑の中、汗だくになって取り組んだ少年たちは「これからの自分たちを見てほしい」と話していた。グループは塗装工、大学生、予備校生などの17〜19歳までの8人で結成。全員が1年ほど前まで地元の暴走族やカラーギャングのメンバーで、暴走行為や不良行為を繰り返していた。それぞれ補導されるなどの過去があるが、親や地元の津島署員らの説得などで改心。メンバーたちの間に「今の気持ちを行動に」との思いが募り、津島署に「これまで迷惑をかけたことのお返しに何かしたい」と申し出た。その意欲を受け止めた同署が、非行少年の立ち直りを支援している県警少年課と連携し、ボランティアグループの結成を後押しした。グループ名は「アイパー」。「愛する田舎のパトロール」を略し、少年たちが自ら名付けた。初仕事については、自分たちがかつて町内で繰り返していた落書きをきれいにしようと思いついた。今後の活動は未定だが、「役に立つことは何でもさせてもらう」と意気込んでいる。この日はメンバー4人と友人の女性1人が参加。同町古瀬村前の古瀬南橋の道路下にあるトンネル内の落書きを消した。約1時間半かけてスプレーなどで壁いっぱいに書かれた「怒羅鬼雷(ドラキュラ)」や「殺す」などの文字を上から白いペンキを塗り丁寧に消した。メンバーの大学1年生(19)は「非行は悪いと知りながらやっていた。でも、お世話になった警察官から『本来の自分に戻れ』と諭された言葉が心にしみた。これからはまじめにやろうと思います」と笑顔で取り組んでいた。
7月16日
  16日午後4時40分ごろ、愛知県一宮市の路上で、同市立中学3年の男子生徒(15)が、同校の男性教諭2人をけった。生徒はその場で別の教諭(43)に取り押さえられ、駆け付けた一宮署員が暴行の現行犯で逮捕した。けられた教諭2人にけがはなかった。調べでは、男子生徒は同日午後4時すぎ、校則で禁止されている私服姿で校庭に入ったため無理やり校外に連れ出されたことに激怒、連れ出した教諭(42)をけり、騒ぎを聞いて駆けつけた別の教諭(52)もけって暴行した疑い。男子生徒は中学2年のころから素行や生活態度が悪くなり、再三注意を受けていた。最近は不登校気味だったが、登校しても授業中に暴れることがこれまでにもあったことから、学校側は今回の暴行を重視して同署への通報に踏み切ったという。

 和歌山県すさみ町見老津の沖合約4キロの枯木灘で15日午後10時ごろ、遊漁船の甲板上に体長約3.5メートルのサメが飛び込んで暴れ、イカ釣りをしていた神戸市職員、鳥見雄二さん(51)が尾ビレで打たれて胸の骨を折るなど約3カ月の重傷を負った。サメは漁港に運ばれ、16日朝、水産加工業者が解体した。
7月15日
 「雑誌でプライベート写真や在籍校名などを掲載され、肖像権やプライバシー権を侵害された」などとして、アイドルタレント後藤真希さんら28人が雑誌社を相手に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は14日、2社に計約1240万円の支払いを命じた。市川正巳裁判長は「私生活上の写真を掲載した行為はプライバシー侵害に当たり、原告は情報を公表され精神的苦痛を受けた」などと述べた。判決によると、コアマガジン(東京都新宿区)の「ブブカスペシャル7」と、サン出版(同)の「トップスピード」は02年、女性タレントらが制服で通学する様子や実家の周辺写真などの写真を掲載。在籍する高校名を記事にするなどした。
7月14日
  UFJ、三菱東京と統合へ 世界最大、総資産190兆円
住信へ信託売却は白紙
 UFJグループは十四日臨時取締役会を開き、三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)と経営統合に向けた交渉に入ることを決めた。同日午後、三菱東京に正式に申し入れる。UFJグループは平成十六年三月期に四千億円の最終赤字を計上し、今期中に不良債権の集中処理を迫られているため、単独での生き残りは困難と判断した。UFJ信託銀行の住友信託銀行への売却は白紙撤回する。三菱東京も「厳粛に受け止めたい」(首脳)として、交渉に前向きに応じる方針だ。経営統合が実現すれば、両グループ合わせた総資産は約百九十兆円に上り、約百三十八兆円のみずほフィナンシャルグループを大きく上回る世界最大のメガバンクが誕生する。日本の金融業界は三菱東京−UFJ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループの三大金融グループに集約されることになる。具体的な統合手法は今後詰めるが、十六年度中に持ち株会社の三菱東京フィナンシャル・グループと、UFJホールディングス(HD)が合併し、その傘下に東京三菱銀行、三菱信託銀行、UFJ銀行、UFJ信託銀行の四つの子銀行を置く案が有力。その後に四銀行を商業、信託の二銀行に集約再編するとみられる。さらに両グループの証券会社についても再編成する案が浮上している。また、UFJ信託銀行が五月に住友信託銀行と基本合意していた統合は白紙撤回することも決めた。UFJは政府の定めた不良債権比率半減目標を達成するため、十七年三月末までに二兆三千億円の不良債権を処理することが至上命題。今年度上期中に大口問題融資先の再建にメドをつける方針を打ち出す一方、追加損失に備え、自己資本の増強が急務になっていた。六月には金融庁から検査忌避などで四件の業務改善命令を受けており、旧経営陣の刑事告発の可能性も消えていない。UFJは、七月二十日までに提出する業務改善計画で、金融庁や市場を納得させられるだけの対策を講じられるかどうか迫られていた。こうした結果、すでに経営立て直しの一環としてUFJ信託銀を住友信託銀に売却することで基本合意していたが、顧客や取引先の信頼回復をはかるには、住友信託との関係を白紙に戻し、同じメガバンクグループである三菱東京との全面統合が得策と判断した。三菱東京は公的資金を早期に完済し、不良債権比率の半減も前倒しで達成するなど四大銀行グループ最強の財務基盤を誇る。個人や中小企業向け営業力強化が課題で、UFJと統合すれば法人・個人ともに他グループを圧倒することになる。さらに両グループの業務純益を単純に合算すると一兆四千五百億円と三井住友の一兆円を大幅に上回る。不良債権処理にめどがつけば、今後は収益面での競争が激化するが、統合が実現すれば他の金融グループを圧倒することになる。■UFJグループ 平成13年4月に旧三和、東海、東洋信託の3銀行が統合してできた総合金融グループ。4大銀行グループの一つで、持ち株会社UFJホールディングスの傘下にUFJ銀行やUFJ信託銀行などを抱える。16年3月末の連結総資産は約82兆1000億円、自己資本比率は約9・2%。不良債権比率は約8・5%と、ほかの金融グループに比べ高止まりしている。ダイエーや双日など経営再建中の大口融資先が多く、不良債権処理が経営の重荷となっている。同年3月期は4000億円超の最終損失を計上した。■三菱東京フィナンシャル・グループ 平成13年4月に誕生した総合金融グループで、傘下に東京三菱銀行、三菱信託銀行、三菱証券などを抱える。16年3月末の連結総資産は約106兆6000億円。既に公的資金の返済を終え、自己資本比率は約12・9%と、大手銀行グループの中でトップ。不良債権比率も約2・9%まで低下し、大手銀行グループの中では経営健全化への取り組みが先行している。今年3月には個人向け事業強化のため、消費者金融大手のアコムとの資本・業務提携を発表した。
7月13日
 名牝エアグルーヴの牡馬が史上最高の4億9000万円で落札された。サラブレッドの当歳(今年生まれた馬)セリ「セレクトセール2004」が12日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開催され、「エアグルーヴの2004(父ダンスインザダーク)」は、4億円を超えて激しい競り合いの末、「フサイチ」の冠で知られる関口房朗氏(68)に落札された。早ければ06年にデビューする。場内は異常な熱気に包まれていた。「4億! 」「4億3000万! 」。景気のいい声が上がるたびに、大きなどよめきが起こった。「4億9000万。5億、ございませんか」。セリの終了を告げる木づちの音に続いて、拍手が鳴り響く。出た!4億9000万円。父ダンスインザダーク、母エアグルーヴ、04年4月5日生まれの牡馬が日本のセリ史上、初めて4億円の壁を超えた。大種牡馬サンデーサイレンス産駒がいない初めてのセレクトセール。血統的背景から「エアグルーヴの2004」は初日の目玉として注目されていた。お台(上場者がつける最低価格)はこの日最高の8000万円。それが一声で1億5000万円になり、次が2億円。5000万単位で跳ね上がる数字は、庶民とは違う世界の出来事だ。途中からはフサイチの関口房朗氏とアドマイヤの近藤利一氏の一騎打ち。「セリで負けるということは競馬で負けることと同じ」という関口氏が、自ら右手を挙げて価格を叫ぶ。「予算は無限大。何としても落とすつもりだった」。5億を前にしてライバルがリタイア。サンゼウスが記録した3億6050万円(税込み、89年2歳8月市場)を大きく上回る、もちろん日本競馬史上最高価格だ。生産者であるノーザンファームの吉田勝己代表も「すごい…。生産者として本当に幸せ。やっぱり母親の実績でしょう」と興奮を隠さない。母は牡馬相手に天皇賞(秋)を制した名牝。初年度からG1勝ちのアドマイヤグルーヴを出した。父もツルマルボーイが今年の安田記念を勝ち、ポストSSの一番手と目されている。吉田氏も「当歳時の雰囲気は子供の中で一番いい。アドマイヤグルーヴより上」と自信をもって送り出した1頭だった。ずらりと並んだカメラの放列の中、関口氏は「皆さん、この馬の馬券でもうけてくださいよ」とガッツポーズ。激しく競り合った近藤氏ともガッチリと握手した。「1つの夢。日本のファンのために夢を買った」。夢の良血馬のデビューは早ければ2年後の06年夏になる。

 気象庁は13日、新潟・福島両県を中心とする大雨が14日夜まで続き、1998年8月に大きな被害を出した新潟県の豪雨を上回る恐れがあるとして、厳重な警戒を呼びかけた。同庁によると、太平洋高気圧が暖かい空気を押し上げて日本海から東北南部に延びる梅雨前線が活発化。北の高気圧の動きが遅いために強い雨雲が停滞し、新潟県長岡、三条地域で12日夜から激しい雨が続いている。14日夜まで1時間30ミリから50ミリの激しい雨が続き、さらに雨が続く可能性がある。総雨量は500ミリを超えるところも出てくる見込み。降り始めから13日午後3時までの雨量は新潟県栃尾市が371ミリ、新潟県加茂市が268ミリ、福島県只見町が265ミリ。同庁によると98年8月の新潟豪雨では2人が死亡、床上浸水約2500棟、床下浸水約1万5000棟の被害が出た。
7月12日
  イベントサークル「スーパーフリー」(解散)のメンバーによる女子大生集団暴行事件で、三件の準強姦(ごうかん)罪に問われた元代表で元早大生の和田真一郎被告(二九)の論告求刑公判が十二日、東京地裁(中谷雄二郎裁判長)で開かれた。検察側は「スーパーフリーを性犯罪集団へと変貌(へんぼう)させた張本人で、責任は他の共犯者に比べ突出して重い」とし、懲役十五年を求刑した。一連の事件では十四人が起訴され、和田被告を除く十三被告は全員、一審で懲役二年四月−十年の実刑判決が言い渡された。主犯とされる和田被告は初公判で「深く反省し、申し訳ない気持ちでいっぱい」と謝罪したが「計画的ではなかった」と主張している。

  2万8300世帯以上への断水を引き起こした12日の呉市阿賀南4の水道管破裂事故は、一時は噴き上げた水が高さ15メートルにも達し、すぐ西側の総合食料品センター「ミナトストア」の5階建てビル屋上に降り注いだ。1階店舗は約20センチ浸水して、商品を入れたコンテナケースや段ボール箱が水につかった。2〜5階の住居や従業員寮も水浸しになったという。
 付近の住民は「漏水個所の修理のため、水道局職員らが道路を掘り始めて間もなく、突然、集中豪雨のように水が噴き上げ、30分ほど続いた。道路沿いには、床下浸水した家もあった」と話している。
7月11日
 包丁やナイフ計7丁を持ち歩いていたとして、茨城県警太田署は11日、同県常陸太田市の無職少年(17)を銃刀法違反で現行犯逮捕した。少年は「中学時代にいじめられたため、同級生に仕返ししようと思った」と供述している。調べによると、少年は同日午前7時20分ごろ、常陸太田市里野宮町の路上を自転車で走行中、太田署員に職務質問された。同署員が手提げバッグを調べたところ、中から刺し身包丁、文化包丁、果物ナイフなど計7丁が見つかった。同市内で購入したという。常陸太田市内では同日未明、2トントラックなど3台が放火されたほか、小学校の玄関ガラスが割られる事件が起きた。少年がやったことを認める供述をしていることから、同署は元同級生への仕返しと関連があるか調べている。 
7月10日
 和歌山県美浜町の陸上自衛隊和歌山駐屯地で、1等陸曹の清水信一さん(37)の頭を金づちで殴り、殺害し、遺体を自分の車に隠したなどとして、県警捜査1課と御坊署は10日夜、部下で3等陸曹の増田健三容疑者(33)を殺人と死体遺棄容疑で逮捕した。調べによると、増田容疑者は9日午後8時ごろ、同町和田の同駐屯地本部隊舎2階の事務室で、1人で残業していた清水さんの後頭部を金づちで数回殴って殺害し、遺体を駐屯地内の駐車場に止めていた自分のワゴン車の後部座席の下に隠した疑い。清水さんの家族が同僚に「帰宅していない」と相談し、同駐屯地が10日朝、同署に通報。県警は、駐屯地内に不審者の出入りはなく、内部の者が清水さんの失跡にかかわっている可能性が強いとみて、関係者から事情を聞いたところ、増田容疑者が犯行を認めたという。県警は、2人の間で個人的なトラブルがあったとみて調べている。陸自中部方面隊広報室によると、2人は出納業務などを行う会計隊に所属していたという。
7月9日
 高1女子 妊娠気づかず/学校のトイレで出産/公園に捨てる死体遺棄容疑で大阪府警逮捕生後間もない女児の遺体を公園に捨てたとして、大阪府警富田林署は九日、死体遺棄の疑いで、大阪府富田林市の府立高校一年の女子生徒(一五)を逮捕した。調べでは、女子生徒は今月二日午後四時半ごろ、富田林市小金台の明治池公園の雑木林で、女児の遺体をポリ袋に入れ、掘った穴に埋めて捨てた疑い。女子生徒は調べに対し、「一日午後五時半ごろ、おなかが痛いので学校のトイレに行ったら生まれた。相手はわからない」と供述。妊娠七、八カ月だったとみられるが、本人も家族も妊娠には気づかなかったという。死産か、生まれてから死亡したのかは不明で、同署は司法解剖して死因を調べる。女子生徒は当初、遺体を教科書十冊を重しにして池に沈めるつもりだったが、うまくいかず埋めたという。犯行後に病院に行き、不審に思った医者に問い詰められて発覚。両親と九日夕、同署に出頭し、署員が供述をもとに公園で遺体を発見した。動機や経緯について詳しく調べている。
7月8日
  日本文学振興会は八日、第百三十一回芥川賞、直木賞の候補作を発表した。選考会は十五日午後五時から、東京・築地の新喜楽で行われる。候補作は次の通り。(敬称略)
 【芥川賞】絲山(いとやま)秋子「勤労感謝の日」(文学界五月号)▽栗田有起「オテル・モル」(すばる六月号)▽佐川光晴「弔(とむら)いのあと」(文学界五月号)▽舞城(まいじょう)王太郎「好き好き大好き超愛してる。」(群像一月号)▽松井雪子「日曜農園」(群像五月号)▽モブ・ノリオ「介護入門」(文学界六月号)
 【直木賞】伊坂幸太郎「チルドレン」(講談社)▽奥田英朗「空中ブランコ」(文芸春秋)▽北村薫「語り女(め)たち」(新潮社)▽熊谷達也「邂逅(かいこう)の森」(文芸春秋)▽田口ランディ「富士山」(文芸春秋)▽東野圭吾「幻(げん)夜(や)」(集英社)
7月7日
 7日午後2時ごろ、福島県郡山市堂前町の郡山消防署で、はしご車の点検中、消防士2人を乗せたゴンドラ状の昇降機が約35メートルの高さから落下した。同市喜久田町堀之内、石沢寿晴消防士長(44)は全身を強く打ち死亡。同市安積町笹川、小川博樹消防士長(32)は足を骨折するなど重傷を負った。郡山署は詳しい事故原因を調べている。
7月6日
 6日午後1時5分ごろ、新潟県三条市西潟の市立井栗小(春川稔校長、児童数354人)で、同小6年の男児(11)が柳刃包丁で同学年の男児(12)に切りつけ、右腕と左手の指に全治2週間のけがを負わせた。午後6時過ぎに学校から通報を受けた三条署は男児を補導し、傷害の非行事実で同県中央児童相談所に通告した。調べでは、男児は昼休み中、教室内で刃渡り22センチの包丁で切りつけた。包丁は「自宅から朝、ランドセルに入れて持ってきた」と話しているという。同署は男児が切りつける目的で包丁を持ってきていたとみている。男児は「相手に悪口を言われた」と話し、「悪いことをした」と反省している様子だという。三条市教育委員会によると、切りつけた男児と被害者の児童は、3、4年時に同じクラスだったが、5年生の3学期ごろ、ささいなけんかから仲が悪くなり、男児は「もうぐれ」(行動が遅いことなどを意味する方言)などとからかわれていたという。この日は、昼休み中の午後1時過ぎ、男児の教室に入ってきた被害者の児童が「もうぐれ」とからかったところ、男児が机に隠してあった包丁を持ち出し、窓際にいた児童に何も言わずに切りつけた。そばにいた児童約10人が目撃し、けがをした児童の同級生が隣の教室にいた担任に知らせ、この担任が男児を取り押さえた。けがをした児童は職員らに付き添われ病院で治療を受け、家に帰った。同小が市教委に連絡したのは午後1時40分ごろだった。けがをさせた男児の親が午後2時15分ごろに学校に到着し、春川校長から説明を受けた後、男児と一緒に帰宅。その後、春川校長は被害児童の家に行き、事情を説明した。児童の保護者から「事件を大きくしてほしくない」と相談されたが、同小は市教委と相談のうえ、三条署に通報したという。帰宅した男児は保護者と一緒に、被害児童宅に謝罪に出向いたが、面会を拒否されたという。男児を帰宅させたことについて市教委は「状況を考え、一度帰宅させた方が(男児が)落ち着くと思った」と説明している。板屋越麟一・県教育長は「佐世保市の小学校で発生した事件の後、命の大切さや善悪の判断などについて指導してきたところで、大きな衝撃を受けた。9日に県内の全小学校長を招集し、再発防止について指導したい」とコメントした。
 補導された男児は、刑法が「14歳に満たない者の行為は罰しない」と規定しているため、「触法少年」として扱われ、刑事責任は問われない。警察から非行事実を通告された児童相談所は(1)児童自立支援施設や情緒障害児短期治療施設への入所(2)家庭裁判所への送致(重大な事案などの場合)――のいずれかを選ぶ。
7月5日
 東京、神奈川、宮崎など5都県の公立小学校に通う4−6年生3300人の約12%に「よく眠れない」「すごく退屈」など、うつ病に進行する可能性のある抑うつ傾向が見られることが、筑波大の新井邦二郎教授(発達心理学)らの調査で分かった。
 こうした大規模調査は国内初。欧米では子供のうつ病の有病率は1−4%とされ、大きな問題となっている。子供が症状を口で訴えることは少ないことから、研究グループは「子供の様子を注意深く観察し、場合によっては医師の診察を受けさせた方がよい」と話している。調査は茨城、埼玉、東京、神奈川、宮崎の5都県で実施。子供の抑うつ傾向を調べる基準に沿って18項目を聞き判定したところ、男児の約10%、女児の約13・5%で抑うつ傾向が見られた。「いつもそうだ」という回答で、最も多かったのは「よく眠れない」で16・8%。「やろうと思ったことがうまくできない」(15・5%)、「すごく退屈な気がする」(11・8%)が続いた。少なかったのは「すごく悲しい気がする」「泣きたいような気がする」で、いずれも5%程度だった。
7月4日
  熊本県警機動隊の男性巡査(22)が5月下旬、寮で首をつって自殺していたことが4日、分かった。関係者によると、巡査は所属していた県警剣道部でいじめを受け、「警察を辞めたい」と周囲に漏らしていた。剣道部員によるいじめが原因の可能性もあるとして、県警監察課は関係者から事情を聴いている。県警などによると、巡査は5月24日午前7時半ごろ、熊本市内の県警独身寮の自室でタンスにネクタイを結び、首をつって死亡しているのを別室の同僚が見つけた。巡査の父親(56)は剣道の全日本選手権や世界大会で優勝するなど剣豪として知られ、県警職員として武道全般の首席師範を務めている。巡査も高校時代に剣道に打ち込み、2001年4月に武道枠で県警に採用され、勤務から外れ練習に参加できる特別訓練生にも指定されていた。関係者によると、県警剣道部をめぐっては巡査の父親と、部OBで警察学校教官も務めた現職警察官が対立。このOBが02年5月、部員や他のOBを会員とし、自らを会長とする新たな会派をつくった。巡査は剣道部に所属しても、父親と対立関係にあるこのOBの会派には入会しなかった。このため、巡査はけいこで、のど元を集中的に狙われ、あざや切り傷をつくったり、部員に無視されたりするなど、いじめを受けていたという。 
7月3日
<奇跡の馬>キセキノサイクロン 8月に道営競馬デビュー
北海道内で死者・行方不明者11人を出した昨夏の台風10号で濁流にのまれたものの生還した強運の若駒が、8月10日の道営競馬デビューを目指し、門別競馬場でトレーニングを積んでいる。その名は「キセキノサイクロン」(牝馬2歳)。関係者は「奇跡的に助かった馬。レースに勝って、日高の生産者に勇気を与えてほしい」と期待を寄せる。サイクロンは、日高管内新冠町美宇の厚別川沿いにある畔柳(くろやなぎ)作次さん(56)の牧場で生まれた。昨年8月9日、台風10号の豪雨で川が増水し、畔柳さんは持ち馬8頭を高台の小屋へ避難させた。しかし、サイクロンなど4頭は入り切らず、やむなく放牧地に放した。夜になると水かさは増し、畔柳さん宅も2階まで浸水。「ヒヒーン」と助けを求めるいななきが聞こえたが、「周りは海のようで、どうすることもできなかった」。数日後、約4キロ下流の河川敷でサイクロンが見つかった。けがはかすり傷程度。他の3頭は死んだとみられる。せっかく生き残ったものの、市場では買い手がつかなかった。「競走馬として生まれた以上、競走馬として力を試させてあげたい」。その願いを理解し、馬主となったのが同町高江で建設業を営む山田祐三さん(68)。たたき上げで苦労した自分の人生を思うと、苦境を乗り越えたサイクロンを見捨てられなかった。妻みか子さん(59)が名付け親になった。4月の能力検査では、タイムは今ひとつ。だが、「運を持った馬だから、少しでもいい成績を出させたい」と管理する林和弘調教師(40)。“奇跡の馬”の調教は、これからペースが上がっていく。
7月2日
 2日午後3時半ごろ、京都市伏見区深草堀田町の公園で、小学生の男児3人が帰宅のため自転車に乗ろうとしたところ、60歳くらいの男が「邪魔な自転車やな」などと言いながら近づき、持っていた長さ約1メートルの鉄パイプのようなものを振り回し、3人の腰や手を殴打した。伏見署などによると、児童の「助けて」という声を通行人の男性が聞き110番。同署員がパトカー7台で現場に駆け付けたが、男は鉄パイプのようなものを持ったまま逃走。男児らは病院で手当てを受け、そのまま帰宅した。男は白髪交じりで身長約160センチ。白いTシャツにグレーのジャージーのズボン姿だったという。 
7月1日
 川口順子外相は1日午後(日本時間同)、北朝鮮の白南淳(ペク・ナムスン)外相とジャカルタ市内のホテルで会談し、北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさん(45)一家をインドネシアで再会させることで合意した。具体的な再会場所や日時は日朝両国間で協議することになったが、日本側は曽我さんの二女ブリンダさん(18)の誕生日である7月23日までの再会を要請。北朝鮮側も「早ければ早いほどいい」と応じた。再会場所はインドネシアのバリ島を軸に調整が進められる見通しで、23日までに実現する可能性が強まった。外相会談で、北朝鮮側は、曽我さんと、夫で元脱走米兵ジェンキンスさん(64)と娘2人の再会場所をインドネシアとする日本側方針を正式に受け入れた。
6月30日
 「踊る大捜査線2」で日本の実写映画の興行記録を打ち立てたフジテレビが、オリジナル長編アニメ映画の製作に参入することになった。第1弾は作家、宮部みゆきさんのファンタジー小説「ブレイブ・ストーリー」のアニメ化。2006年に公開し、世界配給も目指すという。28日に会見した同局の亀山千広映画事業局長は「劇場アニメでフジは後手に回っていたが、今後はフジらしいファミリーに向けた作品で世界に出ていきたい」と話し、興収目標を「『踊る2』(173.5億円)を超えること」とも。「ブレイブ・ストーリー」は病気の母親を助けるために幻想の世界で奮闘する少年の物語。アニメ界の新星といわれる制作会社「ゴンゾ・ディジメーション」とコンビを組み、テレビアニメ「LAST EXILE」で知られる千明孝一監督(45)がメガホンをとる。
6月29日
 29日午後4時55分ごろ、愛知県尾張旭市下井町の市立東中学校(斎場和志校長、855人)の職員室に刃物を持った男が侵入、「どういう教育しているんだ」などと怒鳴ったが、約20分後に学校の110番で駆け付けた守山署員に銃刀法違反の現行犯で逮捕された。男は、同市東大久手町、飲食店店員萱島友博容疑者(32)。当時、学校は放課後で、職員のほか部活動の生徒ら約400人が校内にいたがけが人はなかった。萱島容疑者は同校の卒業生。調べに「学校教育に意見したかった」と供述。同校によると、以前にも数回学校を訪れ、「生徒の態度がなってない」などと話しており、学校近くで中高生に文句を言っていたこともあるという。調べなどでは、同容疑者は、車で校内の駐車場に乗り付けた後、包丁と果物ナイフを持ち、生徒らに刃物をちらつかせながら、2階にある職員室に押し入った。刃物を書類に押し当てたり、窓をたたくしぐさをしていたが、教員らの説得に応じ刃物を手放した後、隣接する応接室で同校長や教員らと座って、比較的素直に話していたという。
6月28日
 28日午後2時半ごろ、東京都目黒区八雲、作家野沢尚さん(44)の事務所で、野沢さんが首をつって死亡しているのが見つかった。警視庁碑文谷署は、自殺とみて調べている。野沢さんは、名古屋市出身で日大芸術学部を卒業。1983年にシナリオ作家の卵らに贈られる城戸賞の入選を機に本格デビューした。人気テレビドラマ「親愛なる者へ」「この愛に生きて」「青い鳥」などの脚本を担当。99年に「眠れる森」で向田邦子賞を、2002年には「反乱のボヤージュ」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。「その男、凶暴につき」「ラストソング」など映画の脚本も手掛けた。小説の執筆にも取り組み、97年には「破線のマリス」で江戸川乱歩賞を受賞。「深紅」など意欲的に発表を続けるマルチぶりを発揮していた。06年からNHKで放送予定のスペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」の脚本も任されていたが、野沢さんの取材に時間がかかり、07年以降に放送が延期されていた。
6月27日
 27日午前11時55分ごろ、兵庫県西宮市北口町の複合商業施設「アクタ西宮」東館(18階建て)で、同市東山台2、会社員、岸部太郎さん(36)の長男洸史朗(こうしろう)ちゃん(2)が4階下りエスカレーターから約10メートル下の2階フロアに転落した。洸史朗ちゃんは病院に運ばれたが、頭の骨を折るなどして間もなく死亡した。同店は2階から4階まで吹き抜けの構造。県警西宮署は洸史朗ちゃんが4階のエスカレーター手すりに乗って遊んでいて、誤って転落したとみている。調べでは、洸史朗ちゃんは両親と姉(4)の4人で買い物に来ていた。事故当時、両親は4階子ども用品売り場におり、洸史朗ちゃんと姉は両親から離れてエスカレーター付近で遊んでいたらしい。4階エスカレーター手すり下にあるアルミ製の土台部分(高さ30センチ)のそばに洸史朗ちゃんの右足の靴が残されていた。身長83センチの洸史朗ちゃんは土台部分に足を掛けて高さ約90センチの動く手すりによじ登り、そのまま手すりに運ばれて約2メートル進んだ所でバランスを崩し、吹き抜け側に転落したとみられる。2階と3階を結ぶエスカレーターの外側には幅約40センチの転落防止用ネットが張られていたが、洸史朗ちゃんはその外側に落ちたらしい。事故を受け、アクタ西宮を管理する「関西都市居住サービス」は、エスカレーターの乗り口の外側に回り込めないようロープを張り、警備員を増やす手配をした。同社の朝山敏郎・西宮支店長は「遺族には心からおわびしたい。4階フロアのフェンスとエスカレーターのすき間には以前から転落防止用のさくを設けていたが、今回のようにベルトに乗り上げる事態は想定していなかった。早急に安全対策を講じたい」と話した。「アクタ西宮」は、阪神大震災の市街地再開発事業で、復興のシンボルとして01年4月に建てられたツインタワーの複合商業施設(地上18階、地下2階建て)。東館は公共施設の図書館などや74店が入居し、7〜18階が住宅(167世帯入居)。西館は70店が入居し、6〜18階が住宅(153世帯)。この転落事故を受け、エスカレーターのフロア間に転落防止ネット(鉄製)を設けている阪急百貨店(本店・大阪市北区)では、今回のような不測の事態も想定し、全国10店すべてのエレベーター脇の空間を再チェック、「問題があれば改善策をとる」(広報室)ことを決めた。転落防止用のアルミ製パイプ棚を設置している阪神百貨店も、今後さらに安全策が必要かを改めて検討するという。建築基準法の施行令では、エスカレーターは人が挟まれた場合に安全に制止するよう定めているが、転落防止策は明確な記述はない。社団法人「日本エレベータ協会」の標準安全対策も「エスカレーター中間の吹き抜け部分に網や板を設置」とあるが、外側の吹き抜け対策までは規定がない。吹き抜けに設置されたエスカレーターから子どもが転落した事故は過去にもある。96年5月、栃木県足利市のショッピングセンターで男児(2)が2階エスカレーターと防護さくのすき間から転落▽89年11月、兵庫県伊丹市のホテルで2階から男児(1)が1階に転落した。 
6月26日
 東京メトロ半蔵門線渋谷駅で同社社員西岡茂雄さん(32)が拳銃で撃たれて重傷を負った事件で、警視庁捜査1課は26日夕、「事件は自分がやった」などと言って、東京・霞が関の警視庁本部庁舎に拳銃を持って自首してきた男を、銃刀法違反(所持)の現行犯で逮捕した。男は、同駅から逃走した犯人と容姿の一部が似ており、所持していた拳銃も、銃撃事件で使われたのと同じ38口径の回転式だった。捜査1課で、男が事件に関与していたかどうか、慎重に調べている。
 逮捕されたのは、住所不定、無職熊谷徳久容疑者(64)。調べに対し同容疑者は、「渋谷で駅員を撃った犯人は自分だ」などと供述。持っていた装弾数5発の拳銃には、実弾4発が装てんされていた。また、西岡さんが奪われた紙袋について、「紙袋は捨てた」としており、動機については「金が欲しかった」などと話している。所持金はほとんどなかったという。事件で目撃された犯人は、年齢50歳代、身長1メートル60ぐらいで、白髪交じりとされている。熊谷容疑者の年齢や身長は目撃情報とほぼ一致しているが、熊谷容疑者は白髪だが頭頂部に髪はない。これについて、熊谷容疑者は「髪は毎日、カミソリでそっている」と供述しているという。持っていた免許証では、本籍も住所も横浜市となっているが、「最近の2か月はレンタカーに寝泊まりしていた」と話している。熊谷容疑者はこの日午後6時ごろ、レンタカーの白い乗用車で警視庁の正面玄関近くに乗りつけ、警備中の警察官に車内から拳銃を見せながら、「渋谷駅の事件は自分がやった」などと話しかけた。
 
 ゴルフの日本女子アマチュア選手権は26日、神戸市の六甲国際GC(6218ヤード、パー72)で36ホールのマッチプレーによる決勝を行い、沖縄・松島中3年の宮里美香(琉球)が一昨年準優勝の諸見里しのぶ(岡山・おかやま山陽高)に2ホールを残して3ホール差をつけ、14歳8カ月で大会史上最年少優勝を果たした。中学生の優勝は初めて。これまでの記録は1984年に愛知・淑徳高1年だった服部道子の15歳9カ月。宮里は、昨年のこの大会の覇者で、その後プロに転向した同じ沖縄県出身の宮里藍と血縁関係はない。平均年齢が18歳代と、フレッシュな戦いとなった32選手による決勝トーナメントで、初出場の宮里は準々決勝で予選1位の原江里菜(山岡)、準決勝では2001年大会優勝の井芹美保子(熊本空港)と次々に強敵を破った。
6月25日
 広島県大和町の県立大和高校(羽場克志校長、77人)で、授業中の注意を男子1年生(15)に無視された男性教諭(60)が、授業後にこの生徒に「素直に謝らないと命がいくつあっても足りない」などと言い、自分の車に積んでいた包丁を見せていたことが24日、分かった。生徒にけがはなかった。生徒は広島県警西条署に被害届を出したといい、羽場校長は問題が起きた今月22日夜に生徒の家族に謝罪。翌日に全校集会を開いて全生徒に事情を説明した。県教委は「明らかに行き過ぎ。適切な指導を徹底させたい」としている。県教委や同校によると、22日午前、体育館で体育の授業中にこの生徒が別の生徒の指導をしていた教諭の前を横切った。教諭は注意したが無視されたといい、授業後に謝るよう生徒を指導。その後、駐車場で包丁を見せた。この際、「世の中、殺伐としている。自分の身を守るために持っている」などと話したという。包丁は農作業に使って積んだままにしていたといい、刃先を生徒に向けるなどの行為はなかったという。
6月24日
  東京メトロ半蔵門線渋谷駅で23日朝、同社社員西岡茂雄さん(32)が拳銃で撃たれて重傷を負った事件で、西岡さんを撃った男が犯行直前、人込みの中で西岡さんを数十メートルにわたってつけ回していたことが、警視庁捜査1課の調べで分かった。犯行現場近くの駅事務所には毎朝、券売機から回収された売上金が運ばれていることも判明。男は、西岡さんが持っていた紙袋に異常な執着を示していたことなどから、捜査1課は、売上金目当ての犯行だった可能性もあるとみて、男の行方を追っている。調べによると、西岡さんはこの日朝、泊まり勤務を終え私服に着替えるため、同僚3人とともに銀座線の詰め所を出て、地下1階の駅事務所に向かった。しかし、洗面道具などを入れた紙袋を持っていくのを忘れたため、1人で取りに戻り、駅事務所に着く直前に襲われた。現場近くの防犯ビデオに、男が西岡さんの後ろから前方に回り込んで発砲する姿が映されていた。その後の調べで、男は、西岡さんが地上1階から地下へと下りる階段で、すでに西岡さんの後をつけていたことが、複数の目撃証言で分かった。男は、灰色のチューリップ帽に大きな四角いサングラス姿で、数十メートルにわたって西岡さんの後ろを歩いていた。男は犯行後、チューリップ帽を脱いで地上に出て、そのまま小走りで人込みに紛れ込むように姿をくらましたという。一方、東京メトロによると、同駅では毎朝、ラッシュアワーが過ぎると、助役らが券売機の売上金を回収し、駅事務所に運んでいた。捜査1課は、〈1〉男は西岡さんともみ合いになった際、「よこせ、よこせ」と、紙袋に異様な執着をみせていた〈2〉西岡さんは当時、制服姿で、駅事務所に向かっていた〈3〉西岡さんには、狙われるような個人的トラブルはない――ことなどから、紙袋に売上金が入っていると思い込んでの犯行だった可能性もあるとみている。東京メトロでは通常、売上金は布製の手提げ袋に入れ、警備員が同行するなど、必ず3人以上で運んでいることから、下見などを行っていない場当たり的な犯行との見方もある。東京メトロは24日から、渋谷駅を巡回する警備員をこれまでの2人から5人に増員する。◆ラッシュ時も死角◆現場は、ラッシュ時でも人通りが少なく、「死角」と言える場所だった。半蔵門線渋谷駅地下1階には、定期券売り場の前に約400平方メートルの“広場”がある。改札がある地下2階から、広場を通って地上に出る出口は3か所あるが、うち2つの出口は現在閉鎖中。残る1つの出口に向かう人の大半は、定期券売り場の前を通らないため、定期券の購入者などを除いて、広場を訪れる人は少ない。事件発生当時も、広場にはほとんど人がいなかったという。
6月23日
 22日午後4時45分ごろ、東京都新宿区高田馬場4の5階建て共
同住宅「コーシャハイム高田馬場」1号棟に住む女性(78)から、
「住宅わきの植え込み近くで、男の子がけがをして泣いていた」と1
10番通報があった。男児は「中学生ぐらいの女の子に投げられた」
などと話しており、警視庁捜査1課などは、同住宅外階段の4階と5
階の間の踊り場(高さ約11・6メートル)から少女に投げ落とされ
た疑いが強いとみて、殺人未遂容疑で捜査を始めた。男児は、同区大
久保1の中国人、孫継祖(ソン・チィーズ)ちゃん(5)で、けがの
程度は軽く、意識もはっきりしているが、念のため入院した。調べに
よると、この日夕、同住宅から約1キロ離れたパチンコ店にいた継祖
ちゃんの母親が、継祖ちゃんがいなくなったのに気付き、捜してい
た。同日午後4時ごろ、パチンコ店前のゲームセンターから、継祖ち
ゃんとみられる男児と、中学生ぐらいの少女が手をつないで出て行く
ところを店員が目撃していた。同住宅の外階段のフェンスは高さ約
1・1メートルで、継祖ちゃんが1人でよじ登るのは困難という。ま
た、建物から約1・5メートル離れたところに植樹されたクスノキの
枝が折れていたことなどから、捜査1課などは、継祖ちゃんが誤って
転落したり、自分で飛び降りた可能性はほとんどないとみている。現
場は、JR高田馬場駅から南西に約200メートル離れた、民家やア
パートなどが密集する住宅街。110番通報した女性は、「男の子は
『お姉ちゃんに落とされた。お姉ちゃん怖い』と言って泣いていた」
と、動揺した様子で話した。女性が自室に連れて行ったところ、継祖
ちゃんは落ち着きを取り戻しながらも、「お姉ちゃんに投げ飛ばされ
た。家に帰りたい」などと話していたという。また、近所に住む主婦
(56)は、事故直後に中学生ぐらいの少女から、「男の子がけがを
して倒れている」と告げられた。中学生ぐらいの少女が現場付近から
走っていく姿を目撃した人もいたという。
6月22日
  民間初の有人宇宙飛行船「スペースシップワン」の打ち上げが21
日、米カリフォルニア州モハーベ砂漠の飛行場で行われ、無事成功し
た。米メディアは、一般人が民間会社の運営する宇宙船に乗って旅行
できる宇宙旅行時代の幕開けと評している。スペースシップワンは、
ベンチャー企業スケールド・コンポジッツ社が開発した。
  宇宙での商業遊覧飛行を目指す企業が開発した世界初の民間有人宇
宙船が21日午前6時45分(日本時間同午後10時45分)、カリ
フォルニア州モハベ砂漠から打ち上げられ、地球の大気圏を超える高
度100キロの宇宙飛行を無事達成した。飛行成功を発表したのは、
同州に本社を置くスケールド・コンポジット社。正確な到達高度は、
地上のレーダーによる観測データをもとに分析中という。同社の有人
宇宙船「スペースシップワン」は、両翼の差し渡しが約5メートル。
パイロット1人のほか2人の客を乗せられる。スペースシップワンが
達成した高度100キロでは大気は極めて薄く、高度約400キロを
周回する国際宇宙ステーションと同様に、漆黒の闇に自分が浮かぶ宇
宙ならではの体験ができる。この日はテストパイロット1人が搭乗
し、飛行機の下に取り付けられて高度15キロにまで上昇。同7時5
5分に分離された後、自身のロケットエンジンを約80秒間噴射して
音速の約3倍にまで加速し、高度100キロに到達。その後は、翼の
先端部を動かしながら滑空して帰還し、約1時間半にわたる飛行を終
えた。実際の遊覧飛行が実現すれば、高度100キロから60キロま
で落下するまでの約3分間、搭乗者は無重力状態も体験できるとい
う。同社は、最初に民間宇宙船で有人飛行を達成したチームに100
0万ドル(約11億円)を贈る国際コンテスト「Xプライズ」に参加
している。Xプライズには、欧米などの二十数チームが参加、3人乗
りロケットで高度100キロまでの飛行を2週間以内に2度達成した
最初のチームに賞金が贈られる。
6月21日
 大阪市北部などで連続性的暴行事件があり、大阪府警捜査1課など
に逮捕された大手ゼネコン課長代理、桑田秀延容疑者(36)=同府
箕面市桜ケ丘4=が調べに対し、逮捕容疑を全面的に認めるととも
に、「(暴行事件を)100件以上やった」と供述していることが2
1日、分かった。

 もう1つ

 がんになる最大の原因は「ウイルス・細菌」、次いで「たばこ」
「ストレス」−−。日本人がこんなふうに考えていることが20日ま
でに、厚生労働省研究班(主任・津金昌一郎国立がんセンター予防研
究部長)の意識調査で分かった。米国の研究では「塩分の取りすぎ」
「野菜や果物不足」といった偏った食生活が、たばこと並ぶ最大原因
に挙げられているが、今回の調査では認知度がかなり低かった。津金
部長は「がん予防をうたった健康食品などの関心は高いのに、バラン
スの良い食事でがんをかなり防げることは正しく理解されていない」
と指摘している。調査は昨年12月、全国の成人男女2000人を個
別に訪問して実施。1355人(68%)が回答した。12項目を挙
げて「これが無くなれば日本に発生するがんを何パーセント防げると
思うか」と質問した結果、昨年の世界的な新型肺炎(SARS)騒ぎ
が影響したためか「ウイルス・細菌」が最も高く、平均して51%。
6月20日
 お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次(35)が今秋に2人目の
子供のパパになることが18日、分かった。夫人で女優の緒沢凛(2
5)の妊娠が判明したため。所属事務所の吉本興業は「緒沢さんは現
在6カ月に入り、10月出産予定と聞いています。本人も喜んでいま
す」。夫妻は平成13年7月7日に入籍し、翌年2月に長女が誕生し
ていた。加藤は、19日放送のフジテレビ系「めちゃ×2イケてる
ッ!」(土曜後7・57)で喜びの報告をする

  もう1つ・・・。

20日の阪神競馬第2レースで、8番人気のネオサイレンスが1着、
15番人気のドライユンゲンが2着に入り、馬番連勝の配当が日本中
央競馬会(JRA)史上最高の30万7640円(120通り中10
2番人気)となった。従来の同方式での最高配当は、00年1月の小
倉競馬で出た30万3080円
6月19日
体罰 居眠りの生徒にカッター渡し血の反省文 福岡の高校
 福岡市南区の市立福翔(ふくしょう)高校(段裕明校長、951
人)で、授業中に居眠りをした2年男子生徒に40代の男性教師がカ
ッターナイフを渡し、「血で書け」と反省文を書かせていたことが分
かった。教諭は校長に「事の重大さを分かってほしかったが、まさか
本当に血で書くとは思わなかった」と報告し、翌日、校長らと生徒の
保護者に謝罪した。同高によると、男性教諭は17日午後3時ごろ、
午前中の自分の授業で居眠りをした男子生徒を職員室に呼び出して注
意した。しかし「生徒に反省の態度が見られなかった」として、B4
判の紙とカッターナイフを渡し「鉛筆ではなく血で書け」と反省文を
書くよう迫り、職員室を離れた。数分後に戻ると、生徒は左手の人さ
し指を切り、血で反省文の1行目を書き出していたという。
 
 もう1つ
 横浜市で18日午後、ひったくり容疑の少年2人が、路地や民家の
屋根伝いに逃げ回り、パトカー25台とヘリコプター1機が出動し
た。神奈川県警は事件発生から約1時間後、同県鎌倉市の土木作業員
(16)と千葉県柏市の大工(16)を強盗致傷容疑で逮捕したが、
映画さながらの捕物劇に付近は一時、騒然となった。(そこまでする
とは、さすが神奈川県警
6月18日
 万引き防止ゲートなどから出る電波が、心臓のペースメーカーを制
御するプログラムを乱すなどの悪影響を与える可能性があることが1
8日、総務省の調べで分かった。ゲートにもたれかかったり、近づき
過ぎたりしなければ問題はないと言い、同省は「ゲート近くで立ち止
まらないように注意してほしい」と呼びかけている。調査によると、
書店などに設置されている万引き防止ゲートでは、ペースメーカーが
25センチ以内に近づいた状態で、鼓動の早さを決めるプログラムが
リセットされるものがあった。心臓のけいれんを電気ショックで止め
る除細動器は、42・5センチ以内で不要な電気ショックが発生する
ことが確認された。回転ずしの精算などで使われる電子タグの読みと
り装置についても同様の現象が確認されたが、影響が出るのは15セ
ンチ以内の場合だった。

 もう一つ

3割が「今後フリーター」 新入社員の意識調査
 「今後フリーターになるかもしれない」。今年入社した正社員の3
1%がそう考えていることが、18日までの財団法人社会経済生産性
本部の調査で分かった。同本部は「フリーターが進路の一つとして根
付いたことと、最近のリストラや企業経営の破たんが影響しているの
ではないか」と分析している。調査によると、「フリーターにだけは
なるまい」が69%で、「別にフリーターでも構わない」が21%。
「今後フリーターになる可能性がある」と答えたのは31%に上っ
た。一方「いずれリストラされるのではないかと不安」という新入社
員は昨年の40%から36%に減少。「会社が倒産したり破たんした
りするのではないかと不安」も昨年の27%から21%に減った。同
本部は「企業の不安定さを当然と受け止め、必ずしも正社員イコール
安定とは考えない人が増えているのではないか」とみている。
6月17日
昨日の新聞より
「告白ゲーム」が原因? いじめも発覚 埼玉・中2自殺
 埼玉県蕨市の自宅マンションから市立第二中学校の2年生の女子生
徒(当時14)が今月3日に飛び降り自殺し、原因を学校が調査した
ところ、部活動の仲間から罰ゲームとして、指名された男子生徒に
「好きだ」と言わされることを苦にしていたほか、普段から「ゴキブ
リ」と呼ばれるなどのいじめを受けていたことが16日までに分かっ
た。羽富正晃校長は「罰ゲームが自殺の原因になった可能性が非常に
高い」と話している。同校によると、女子生徒は自殺の前日、部室で
部員数人と指を前に出し合って数を言い当て合うゲームで負けたた
め、指名された男子生徒1人に「好きだ」と告げた。女子生徒はその
後、女子トイレで泣いていたという。翌日にはさらに4人の男子生徒
に同様に告げなければならないことになっていたという。女子生徒の
自宅に残されたノートには「告白ゲームなんていやだ」「ゴキブリと
呼ばれている」などと書かれていた。同校は11日に臨時保護者会を
開き、いじめがあったことを認めた。羽富校長は「いじめがあったこ
とは、それまで知らなかった」と話している
6月16日
番組ランキング−PTA調査
 日本PTA全国協議会が小中学生と保護者を対象に行った調査で
「子供に見せたくない番組」「見せたい番組」のランキングを実施し
たところ、見せたくないのトップ3にはバラエティーの「ロンドンハ
ーツ」「水10!」、アニメ「クレヨンしんちゃん」が入った。4位
は「志村けんのバカ殿様」
 見せたくない理由1位「ロンドンハーツ」=常識やモラルを逸脱し
ている、内容がばかばかしい。3位の「クレヨンしんちゃん」は言葉
が乱暴。
 2位の水10!は子供に聞いた「好きな番組」ランキング3位だっ
た。

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